眼精疲労は美容の敵!
眼精疲労は肩や腰の痛みだけではなく美容にも悪影響があるというのはご存じでしたか?
眼精疲労は、交感神経の緊張が新陳代謝にも影響して肌の調子も悪くなりますし、ダイエットにも悪影響を及ぼします。
このページでは、眼精疲労が美容に与える影響のメカニズムとその対策のコツをシンプルにまとめてご紹介して行きます。
まずは、眼精疲労を自宅でも職場の休憩時間でもできる簡単な解消法とコツから見て行きたいと思います。
眼精疲労対策の簡単なコツ
眼精疲労の対策は、マッサージや休息が一番になるのですが、具体的にコツを知っておくことで効率が良くなります。
ここでは、大きく3つに分けて眼精疲労対策のコツをご紹介して行きます。
眼精疲労対策の目の休ませ方
目の休ませ方というと難しいコツがあるんじゃないの?・・・という方もいらっしゃると思いますが実はとっても簡単です。
やり方は、目をつぶって呼吸を腹式呼吸に整えて1分ほどイスに腰掛けてじっとしているだけ。
眼精疲労対策の中でももっとも簡単にできることでお金も掛かりません。
自宅はもちろんですが、職場でも休憩時間内で簡単にできます。
目をつぶる時に腹式呼吸を行うことで眼精疲労の症状のひとつでもある肩や腰の痛みが和らぐ動きになるお腹や背中の自然な呼吸に合わせたリズムで伸びたり縮んだりします。
こうなると、末梢神経が緊張状態からゆるんだ弛緩状態になるため、肩や腰のコリや背中の張りといった症状が緩和されるということなんです。
もちろん寝不足になっている時はそのまま寝てしまっても良いのですが、職場ではそういうわけにもいきません。
なので、具体的に数字を数えておくとかアラームをセットしておくといったことをしておいた方が良いでしょう。
目をつぶる時にアイマスクを使うというのも良い方法ですよ。
10秒でできる簡単マッサージ
10秒で簡単にできる『目の周りのツボ刺激マッサージ』というのも眼精疲労対策のコツのひとつです。
- 目頭には『晴明(せいめい)』
- 目尻には『太陽(たいよう)』
- 眉頭に『攅竹(さんちく)』
- 眉尻には『紫竹空(しちくくう)』
目頭にある晴明は、人差し指と親指で軽くつまんで押してほぐすようにしながらマッサージします。
目尻の太陽は、親指の先でちょっと強めに押して1秒たったらゆるめてまた1秒押すという具合でマッサージします。
眉頭の攅竹は両方の人差し指で下から上に持ち上げるようにほぐすマッサージ。
眉尻の紫竹空は、中指の先で1秒押したら離して、また押すという繰り返しのマッサージです。
このように目の周りにあるツボを軽く押して刺激することで
眼精疲労が目つきの悪につながって、
目尻の小じわや眉間の縦ジワなどに発展してしまうことを防いでくれます。
ただし、目頭の晴明は指先が汚れていたりすると眼病の原因になる場合もあるので、
ウェットティッシュやアルコール消毒で清潔にしてからマッサージするようにしましょう。
タオルを使ってリラックスさせる
目を休ませるときにホットタオルや冷やしたタオルが効果的で気持ちが良いと感じるのは誰もが経験したことがあると思います。
しかし、オフィスで働いていてパソコン画面など『一点にらみ』をするような目の使い方』をしている場合の眼精疲労は、冷やしたタオルが効果的です。
なぜなら、目を酷使する緊張状態ではあるものの、眼球自体はそれほど動いていないため、視神経とピント調節の毛様体筋を休ませてリラックスさせることがポイントになるからです。
その逆に周囲に目を配りながらするような仕事ならば、ホットタオルで眼球を動かす筋肉自体をほぐしてあげる方が良いでしょう。
こうした眼精疲労対策を普段から気づいた時にやっておくだけで目の周りの小ジワや眉間の縦ジワを防ぐことや緩和させることになり『見た目の印象』がずいぶんと変わってきますよ。
眼精疲労の美容への悪影響
眼精疲労は肩や腰の痛みだけではなく美容にも悪影響があると聞いてもいまいちピンと来ないという方が多いと思います。
実は、眼精疲労は交感神経の緊張状態も続いてしまうことでストレスが溜まり、新陳代謝を鈍らせてしまうことで肌の調子も悪くなり、化粧のノリも悪くなります。
また、ダイエットにも悪影響があるんです。
ダイエットに対しての悪影響のメカニズムは、肩や背中、腰に痛みがあることでリラックスした腹式呼吸ができなくなるため、
腹筋の柔軟な動きが悪くなり、結果として腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が鈍くなって便秘や内臓脂肪の蓄積といったことが起こりやすくなるんです。
もちろん眼精疲労だけがこういったことを引き起こすのではなく、
毎日の生活の中で受ける身体的な疲れや精神的な疲れがストレスになっているケースもあるのですが、
現代人のわたし達にはスマホやパソコン、テレビ画面から離れた生活を送ることが不可能に近いため、決して無視することのできない大きな影響になってしまうんです。
こうした悪影響が考えられる眼精疲労ですが、そもそも眼精疲労と疲れ目の違いってなに?という方もいらっしゃると思います。
眼精疲労と疲れ目の違いはもっとも分かりやすいものとしては『痛みがあるかどうか』になります。
疲れ目は、目のピント調節がスムーズにできなくなり『見る』という自然なことができにくくなります。
この目の疲れが続いて、末梢神経の緊張状態が続いて『痛みを感じる具体的な症状』へとつながります。
それが『眼精疲労』です。
眼精疲労は末梢神経の緊張状態が続いてしまったことによって肩や腰、背中が『コリ固まって血流が悪くなる』ことで痛みを感じるメカニズムです。
また、眼科学会では疲れ目と眼精疲労の分類を『睡眠や休息を取ることで取れるのが疲れ目で休んでも回復しないのが眼精疲労』という位置づけをしています。
こういった分かれ目になるため、疲れ目と眼精疲労は具体的な違いがどういった点なのかということももちろんですが、普段の生活の中で自覚症状が感じにくく『自分自身が肩こりなのか眼精疲労なのかが分からない』という矛盾も生じます。
そのため対策がおざなりになってしまうことで美容全体への波及が肌の調子やダイエットの悪影響へとなってしまうんですね。