産後の眼精疲労の原因|解消法とコツのまとめ
子供を産んでからなんだか急に目が痛くなったり、目が異常に疲れるようになったと思いませんか?
子育ての忙しさもありますし、妊娠中から続いている体質の変化など
いろいろな原因や仕組み・解消の難しさはありますが、だからと言って
疲れたり目が痛くなった時にとりあえず目薬でなんとかしようと思っていませんか?
このページでは、産後の目の痛みや眼精疲労による肩や首筋のコリ・痛みの解消のコツを
目のための栄養補給や骨盤矯正も含めたいろいろな角度から一緒に見て行きたいと思います。
妊娠とお産で体力を使い果たしている上にホルモンバランスの変化は目まぐるしく、
不安定な体調にありながら充分な回復時間ももらえないままに
すぐに赤ちゃんのお世話や家事復帰せざるを得ないという状況に追い込まれてしまう方が多いんです。
このような状況で、起こりやすい身体のダメージの積み重ねで起こる痛みのひとつが産後の眼精疲労。
そして、産後の眼精疲労でもっとも多いのが次のような症状です。
- 肩コリ
- 首筋のコリ
- 目の奥がジンジンする
- 目の充血・ゴロゴロする
これらの悩みは、いますぐにでもなんとかしたいものなのですが、日々の赤ちゃんのお世話や生活の忙しさで我慢してしまう方もとても多いんですね。
また、目の奥がジンジンしたり、目の違和感があるうちに目薬に頼ってしまう事で、余計に症状を悪化させてしまう事も。
そこでこのページでは、産後のママの悩みのひとつとしてとても大きな眼精疲労の症状ごとに原因を詳しく見ながら、解消法を具体的に見て行きたいと思います。
産後の眼精疲労は目薬で治せる?
結論から言ってしまうと、産後の眼精疲労は目薬で根本的な解消をさせることは出来ません。
その理由はいくつかあるのですが、具体的には・・
- ホルモンバランスの変化による身体全体の水分不足
- スマホやパソコンでの調べごとが多くなりがち
- ストレスや疲れ、お産からの回復不充分
このような産後の身体が置かれている条件が眼精疲労を目薬に頼ってはいけない理由です。
根本的に目薬というのは、目の表面に付いたホコリやゴミを洗い流す涙液を補う事や薬用成分の働きで炎症を一時的に鎮めることです。
ホルモンバランスの変化や授乳による慢性的な水分不足やストレス、疲れ、スマホやパソコンの多用による紫外線刺激の軽減などは出来ません。
目薬と言ってもいろいろなものがありますが、一部にはTVCMで疲れやドライアイに効くとうたっているものもありますが、
それらは、仕事で目の使い過ぎが起きた時に休ませることによる回復を促すものなんです。
むしろ産後の眼精疲労の軽減や回復に必要なのは、目のダメージに効果的な栄養補給や水分補給による水分不足対策、そして可能な限りの休養です。
産後ママの眼精疲労の症状と原因
ここでは、冒頭でご紹介した『産後の眼精疲労の症状』をひとつずつ分解しながら
原因も見て行きたいと思います。
なぜなら眼精疲労だと思っていた痛みや疲れ、つらさが実は骨盤矯正が充分に行われていないことが原因である場合も考えられるためです。
肩コリ・首筋のコリ
眼精疲労の中でも、痛みが伴うつらい症状が肩コリや首筋のコリです。
肩コリや首筋のコリは、通常時なら目の疲れから来る症状ではありますが、産後のママの場合は原因の100%が眼精疲労だけとは限りません。
肩コリと首筋のコリの両方に言えることなのですが、眼精疲労以外にも考えられる要因が骨盤のゆがみです。
もし、肩コリや首筋のコリを感じる他にも腰痛や尾骨痛、恥骨痛を感じておられるなら、眼精疲労によるコリもあり得ますが、骨盤のゆがみも疑ってみる必要があります。
こういった、複合的な要素の症状が出ている場合の解消法は
- 骨盤ベルトを着ける
- 座り方で骨盤がゆがまないようにする
- 授乳時の姿勢で猫背にならないようにする
- 整骨院や整体などで骨盤矯正を受ける
これらの骨盤矯正の取り組みと眼精疲労を改善するためブルーベリーサプリや目薬も適宜使用するなどの複合的な対策とケアが必要です。
先ほどのような骨盤ゆがみとは関係のないとしか思えない眼精疲労に悩まされる方の場合は
パソコンやスマホを見る時に『いつの間にか無意識に猫背』になっていないかどうかを確認してみて下さい。
忙しい中で面倒に感じることもあるかも知れませんが、後ほど骨盤矯正と目薬の要素についても詳しく見て行きたいと思います。
目が痛い・ゴロゴロ感・充血がある
産後の眼精疲労の中で、どうしても気になる症状としてつらいのがこういった症状ではないでしょうか。
これらの眼精疲労の症状は、目のうるおい不足によるドライアイが原因と考えられます。
産後のママの場合は特にこれらの目の悩みを感じやすい時期なんです。
その理由は・・・
- 母乳育児の方は水分不足になっている
- 睡眠不足や疲れで自律神経が乱れている
こういったことが考えられます。
この産後のドライアイの原因は、先ほど産後の身体の状態で見た中でも、水分不足と栄養不足の両方が起こりやすい状況です。
目がゴロゴロする違和感を感じたり、目が充血したりするのは、ドライアイの典型的な症状で、うるおい不足から眼球の表面が傷ついていることが原因です。
すでにこれらの痛みや違和感を感じているなら、眼球表面の粘膜のダメージを修復しなければいけません。
また、目の奥がジンジンするのは、網膜近くに炎症を抱えている事が直接的な引き金になります。
このような、眼精疲労の痛みである目のゴロゴロ感、目の充血の改善にはビタミンA(βカロテン)は粘膜細胞の代謝と再生に働きかけてくれるからです。
また、ブルーライトによる目への刺激はルテインやアントシアニンが効果的です。
アントシアニンとルテインを一緒に摂ることで、吸収力が上がって目の奥の網膜付近の非常に細い毛細血管にも浸透して行きます。
これは、ルテインが非常に小さな分子構造を持っているためで、脂溶性の性質がアントシアニンの分解と吸収率を助ける性質を持っているからです。
このようなビタミンA(βカロテン)とアントシアニン、ルテインが一緒に摂れるとなるとブルーベリーアイがおすすめです。
価格も手が出しやすいので、育児や家事の合間で摂取することができます。
産後のママの身体の状態
産後のママの身体の状態は、一見すると眼精疲労の原因や症状の解消法とはかけはなれているように感じられるかも知れません。
しかしながら、産後の眼精疲労の原因を正しく把握するためには、どうしても避けて通れないものなんです。
お産は、女性にとって『命がけのライフイベント』です。
産院の助産師さんや先生が言うには、お産によって受けるダメージは『人身交通事故の方がまだマシ』というくらい強烈なものという助産師さんもいるほど。
出血はもちろんですが、羊水と赤ちゃんが一度に出るため、身体は水分不足になり、眼精疲労の中でも大きな要因であるドライアイになりやすく、しかも産後すぐに授乳が始まるため、栄養と水分の両方が不足しやすいんですね。
- 水分不足
- 栄養不足
- お産で体力を使い果たす事
この3つが、産後のママの眼精疲労と大きく関わってくる事は間違いなさそうです。
眼精疲労になる骨盤のゆがみ解消法
産後の眼精疲労の原因として骨盤のゆがみもあり得るというお話しをさせて頂きました。
ここでは、骨盤のゆがみを解消する方法をいくつかご紹介したいと思います。
骨盤のゆがみを矯正するには
- 骨盤ベルト
- 座り方・腹筋強化
- 整骨院・整体
骨盤ベルトは、産後の2ヶ月以内が有効と言われています。
その理由は、お産に向けて骨盤の靭帯を緩ませて骨盤が開きやすい
状態にする『リラキシン』というホルモンの分泌が、おおむね産後2ヶ月ほどで止まるからと言われています。
確かに、骨盤ベルトは産後2ヶ月以内がもっとも効力が高いのですが、
それ以降も骨盤ベルトの効果が消えてなくなるわけではないんですよ。
もともと。骨盤の靭帯は軟骨で出来ているため、矯正効果は長期間続ければ、少しずつですが矯正出来ます。
また、座り方でも骨盤矯正の一助になります。
授乳中に、脚を左右どちらかの片方にだけ崩した『お姉さん座り』をしていませんか?
これは、骨盤矯正から見ると決して良い座り方とは言えません。
骨盤矯正に良い座り方は、足裏同士をくっつけた『あぐらのような座り方』です。
この座り方で、できる範囲でくっつけた足裏を手前に引いて、両ひざを床に押してあげるようにしましょう。
この座り方はストレッチも兼ねていて、こうする事で脚の付け根から開いた骨盤を内側に向かって押す力が加わります。
開いた骨盤の矯正にはもっとも良い座り方と言われているんですよ。
また、授乳中に猫背になっている方も、眼精疲労の肩コリや首のコリになりやすいと言えます。
授乳中に赤ちゃんのお口の高さを乳首の高さに合わせて
持ち上げるのは大変なので、無意識に自分が猫背になって
赤ちゃんに合わせてしまいますが、授乳クッションを使って、
赤ちゃん側を持ち上げた状態にしてあげると猫背にならずに済みます。
また、骨盤を開かせるホルモンは、腹筋も緩ませる事も
骨盤のゆがみと同時に猫背と肩コリ、首筋のコリを助長してしまいます。
すきま時間を見つけて腹筋をしてみたり、仰向けに寝てひざを曲げた状態で
上半身の胸から上を持ち上げるようにしながら上体を左右にねじってあげるだけでも、
腹筋強化と骨盤矯正の助けになります。
産後の眼精疲労の解消法
産後の眼精疲労の解消法は多岐にわたります。
- スマホの使い過ぎに注意する
- 目の栄養補給
- 1日で使う回数を決めるなど目薬を上手に活用する
- 骨盤矯正も並行して行う
これらの方法を自分の症状や疲れ具合で使い分けて、産後の眼精疲労を解消しましょう。
眼精疲労は、痛みを伴うだけに、そのつらさが顔に出てしまいます。
また、授乳期の赤ちゃんのお世話にも影響しますので、上記の要素をバランスよく採り入れて、上手に解消して行きましょうね。
参考