視力低下について

視力低下について

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視力低下の仕組みと改善方法

『視力が悪い』という言い方をされますよね。

 

しかしながら、視力が悪いとひとことに言っても

  • 近視
  • 遠視
  • 乱視

という3つの状態があります。

 

これらは、いずれも水晶体によるピント調節がずれている状態で、これを『屈折異常』と言います。

 

正確に言うと・・・
水晶体の厚みが薄ければより遠くのものを見つめている状態。
水晶体の厚みが厚ければより近くのものを見つめている状態。

 

ということなのですが、どちらもそれぞれの距離にあるものを視界の景色として
網膜のある位置にピタリとピントが合っている状態ならばクリアにくっきりと見えます。

 

しかしながら、網膜から離れて手前で像を結んでしまう状態か近視。
網膜を通り越して、奥で像を結ぶ状態なら遠視。ということになります。

 

ただし、近視の場合も遠視の場合も網膜の奥か手前のどちらかではピントが合っている状態なのですが
乱視の場合は、角膜と水晶体の2つの連携があっておらず、奥にも手前にもピントが合っていない状態ということになります。

 

具体的には、このように起こっている状況はそれぞれに違っているのですが、
いずれも共通点は、水晶体のピント調節があっていない状態であるということです。

 

水晶体の機能向上ができればピントが合って屈折異常は起こらないということになりますね。

 

水晶体の機能向上ということは、つまり水晶体の柔軟性向上と水晶体の厚みを調節している毛様体という筋肉の働きを正常に戻してあげることが視力回復につながるんですね。

視力低下は遺伝?生まれつきは仕方ない?

視力低下の要因は、遺伝性と環境的要因の複合であると考えられています。

 

この両方の要因を解説しますね。

 

遺伝性の要因としては、小学校高学年までに視力低下が起こっているケースです。

 

これは、どういうことかというと
身体のいろいろな部位は子供から大人へと成長して行く過程で大きくなって行きます。

 

ですが、眼球の大きさが子供から大人に成長して行く変遷で大きくなって行くという話は聞いた事がありませんよね。

 

こういった成長過程で身体の他の部位は大きくなって行くのに眼球や脳など、
生まれてから『ほぼ大きさ固定』の器官が成長共に“ズレ”が生じてしまうことは往々にして起こり得ることなんですね。

 

先日、文部科学省の調査(2015年~2016年)による速報値で
就学児童の“小学生から高校生までの視力1.0以下の児童が過去最高数になった』というニュースが話題になりました。

 

10代は、遠視から正視・近視状態へ、また目の大きさが変わる成長期ですが、
この期間に先天性特質を持った者が遠視状態から正視状態へと移行する過程で近視状態に移行してしまうというわけです。

 

根本的にこのような状況に置かれているのが子供たちの視力ということになるのですが、

 

ただし、これを世間のなんとなく気になるニュースで『ふ~ん。そうなんだ。』と聞きはするけど『あまり気にしない方』がほとんどだと思います。

 

実は、この裏には現代人のわたし達の食生活が大きく影響していると考えるのが『わたしの個人的な考察』です。

 

これはどういう事かというと、栄養バランスの乱れた高カロリー低たんぱくな食生活が影響していると考えます。

 

具体的には、眼球や脳のサイズなどは、生まれてから大人になるまで『ほぼ固定』というお話を先ほどしましたが、ほぼ固定なわけであって“完全固定ではない”ということなんです。

 

眼球も脳もわずかながら、成長していきます。
そうでなければ、身体の他の部位とのバランスが取れませんからね。

 

こういった成長期にある子供で先天的と考えられる視力低下(ピント調節の不備)が起こるのは
脳や眼球に送られる栄養不足(タンパク質不足)が考えられると思うんです。

 

もっと具体的に言えば、タンパク質には脂質が少ない植物性タンパク質と
脂質が多い動物性タンパク質があります。

 

これは皆さんご存じの通りだと思いますが、子どもは押しなべて『野菜(特に緑黄色)がキライ』多いということで、
そこにさらにファーストフードやジャンクフードの食べ過ぎが加わると、血液の質も糖質と脂質で低下。

 

結果として動脈を通じて、明らかにたくさん成長する身体の各部位には血管が太い分だけ『ちゃんと栄養が送られる』けれど、
眼球や脳には門脈という毛細血管を通る関所をパスしなければならないので、
栄養不足(タンパク質不足)が起こりやすく、成長速度のアンバランスが起こりやすいのではないかと思うんです。

 

それに加えて、最近では『小学生からスマホとパソコンを使いこなすのが当たり前』という時代ですから、
『目にかかる負担は増えて行く一方』ということが言えると思います。

 

勿論、テレビ等、光源の強いものを間近で見る、長時間細かいものを見る、暗い所で本を読むといった環境的要因も影響しています。

 

より文明が進んだ国ほど近視率が高いこともそれを裏付けています。

 

昨今、視力回復のための様々な視力トレーニングが喧伝されていますが、それらは医学的根拠はなく、仮性近視以外は、視力を回復する方法は現時点ではレーシック手術以外ないと言われています。

 

仮性近視症状の典型は厳正疲労であり、症状が起こった場合は、目を休める、コンタクト等の度を逆に落とす、普段はコンタクトから眼鏡の使用に替える等を行うことで回復することができます。

 

しかしレーシック手術を受けた後にドライアイなどの症状を訴える方も多くおられるので、その場合は食生活の改善や目の酷使を控えて涙の量を維持する工夫が必要です。